無学無才日記

家なし妻なし金なし暇なし。重ねた年月で身についたのは腹の肉だけ。迫る不惑に慄然とし眠れぬ夜を今日も過ごす。

遠い日のきらめきよ

床に横たわり、眠れぬ夜が、眠れぬ朝に変わる時、遠い日からこぼれたきらめきが脳を汲々と締めつけ、気が触れてしまいそうな気持ちになる。


無為に過ごした怠惰な日々が、日差しの熱量、肌に触れた風まで思い起こせるような圧倒的な解像度で美しく立ち上がる。


不可逆な美化された存在を見る切なさ。切なさは、なぜ希死念慮をいつも喚起させるのだろうか。


殴り書きのテキストを吐き出し、もう少し眠れないか試みてみる。新しい今日が始まる前に。